所得税の簡単な説明

所得税とは?

 所得税とは、個人の所得に対してかかる税金です。所得とは儲けのようなもので、個人がお金を稼ぐとその一部に対して税金がかかります。

収入は10種類の所得に分けて計算する

 所得税は、個人の収入をその性質によって、10種類の所得に分けます。
 例えば、サラリーマンの退職金などは、老後の生活資金として必要となってきますが、これに他の所得と同じように税金をかけてしまうと、老後の生活が厳しくなってしまいます。そのため、退職金については、税金を少なくして生活の安定化を図りましょうという考えです。
 他にも、個人投資家の上場株式の売買による利益は、税率が低くかなり税金が優遇されています。
 これは、個人の方の投資を促し、株式市場を活発化させたいという国の思惑があります。
 このような様々な理由により所得を10種類に分けて、税負担を軽くしたり重くしたり調整しています。  

所得控除

 10種類に分けた所得から控除できるものとして、所得控除というものがあります。
 例えば、災害による被害を受けた場合に控除できる雑損控除など、こういった状況になってるんだからと思った時は、何か税金で優遇されないか調べてみてください。

 ⇒ 所得控除一覧


所得税の税率(総合課税)

 各種所得の金額の合計から所得控除の合計を引いたもの(特例の適用があれば、その控除額も引きます。)に対して、所得税の税率を乗じて所得税が計算されます。
 税率は、所得金額によって下記表に当てはめて計算します。所得金額が高くなるほど税率は上がりますが、仮に所得金額が1,000万円だとしても、195万円以下の部分については5%となります。

所得税の速算表
課税される所得金額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円を超え 330万円以下 10% 97,500円
330万円を超え 695万円以下 20% 427,500円
695万円を超え 900万円以下 23% 636,000円
900万円を超え 1,800万円以下 33% 1,536,000円
1,800万円超 40% 2,796,000円

計算例:所得金額 500万円の場合
 5,000,000円 × 20% - 427,500円 = 572,500円


※土地建物を譲渡した場合の所得、株式を譲渡した場合の所得などは、上記の所得金額には含めず、別の税率で計算することになります。

※所得税の他、住民税が10%程度発生します。


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所得税とは?

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